BUMP OF CHICKEN検索百景、あるいは「歌詞画」との遭遇について (kubomi)
中高生に人気が高く、なおかつスペルミスをしやすいこのバンドの様々な検索結果を調査しました。
皆さんは「BUMP OF CHICKEN」というバンドを知っていますか。もはや「知っていますか」と訊くのも失礼なほど有名なバンドです。「天体観測」でヒットし、ストーリー性が高い歌詞などもあって特に中高生や学生に人気があります。
しかしこの「BUMP OF CHICKEN」というバンド名、とても綴りを間違いやすい名前であることが分かるでしょうか。ある程度英語の素養がある人ならともかく、「バンプオブチキン」という音のローマ字表記とは違う英語独特のスペルが多くあります。例えば
- BUMP→BAMP
- BUMP→BUNP
- CHICKEN→CHIKEN
- CHICKEN→CHICKIN
このようなスペルミスは、英語を学んだ人でもやってしまいそうです。
先ほども言いましたが、このバンドのファン層が非常に若いことを考えると、このようなスペルミス、ネットの中に膨大な量が隠されているはずです。今回はその中から発見できたことをまとめようと思います。
なお、この記事には「本当のファンなら正しい綴りで書けて当然」「バンプのファンは英語も書けない」といったネガティブな意味はありません。ネット上に存在する「表記の揺らぎ」のサンプルとしてBUMP OF CHICKENを選んだだけです。
1.”BUMP OF CHIKEN” 検索結果 約 108,000 件 (CK→K)
これはありがちなミスですね。BUMP OF CHICKENというバンド名には「臆病者の反撃」という意味があるようですが、これでは「治験の反撃」になってしまい、治験中の患者が脱走、恐ろしい新薬が野に放たれるというバイオハザード的なSF作品の匂いが漂い始めます。
2.”BAMP OF CHICKEN”と”BAMP OF CHIKEN”の検索結果
”BAMP OF CHICKEN”(U→A)の検索結果が約 11,500 件に対し、
”BAMP OF CHIKEN”(U→A、CK→K)の検索結果が約 20,700 件。
なんとスペルミスの箇所を増やしたほうが検索結果が増えるという結果になってしまいました。
もはや英語が「OF」しか残っていないという状況でも”BAMP OF CHICKEN”よりもバンプの情報が出てくる始末。僕はこの瞬間、日本に英語が普及することは決してないと思いましたし、英語を社内公用語にした楽天は間違いなく潰れると思いましたね。
3.”BANP OB CHIKIN”(U→A、M→N、CK→K、E→I)の検索結果
4箇所も間違えてもはや原型をとどめない形で検索すると、とうとう異変が。
ここまで間違えまくると流石のGoogle先生もサジェストで正しいスペルを示さなくなりました。
これまでは「もしかして ”BUMP OF CHICKEN”」と表示されていたのですが、今回ばかりは「こいつはローマ字を書こうとしたに違いない」と思ってくれたようです。
肝心の検索して出てきたサイトですが、流石に本気で間違えているものは数件で、後は2chなどで揶揄するために意図的に書かれたミススペルばかりでした。それでも本当に間違えている人はいました。
「BANP OB CHIKIN」っていう、何か別のコピーバンドのことじゃねえよな……?マジで?
ところで
みなさん歌詞画って知っていましたか?今回の検索で初めて知った文化なのですがなかなか面白いですね。
”アーティストの写真やキャラクターの画像、歌詞のイメージにあう風景などを背景にJ-Popなどの歌詞の一部を掲載した画像。”
(歌詞画とは – はてなキーワード より)
ブームのピークは2005年ごろだったと推測できますが、今でも韓流アイドルや西野カナなどの歌詞で作成されているようです。
……
しかしこの歌詞画、写真や歌詞の著作権を侵害していることから、ファンの中でも嫌う人が少なくないという情報もあります。
ということは、著作権フリーの古い曲で歌詞画を作れば良いのでは?
と思い、瀧廉太郎の「荒城の月」で歌詞画を作ってみました。
ガラケーの人はぜひ使ってください。
失敗しました。
万年補欠インターネッター