中野の中の中野を探す

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中野の中の中野を探す (ナカガワ)


こんにちは、ナカガワです。

今回は「中野の中の中野」を探しました。

えぇ、ダジャレです。


れぞれコーナーを連載する、これぞThat’s月刊誌「モッケイマガジン」第3号!

というわけで中野にやってきました!

 

とはいえ、「中野の中の中野」とはいったい何なんでしょうか。
よく言われる言葉に「男の中の男」というものがあります。この言葉は、男たるものが持つべきモノをしっかりと備えている男に対して贈られる称号でしょう。

つまり中野らしさをきちんと持っているモノが「中野の中の中野」と言えるのではないでしょうか。

早くも少し混乱してきました。

ひとまず地図を見ます。

 
 
 





なんなんでしょうこの地図は。なんでみんな走ってるんですか。
ますます混乱してきました。

名所をめぐるべきなのでしょうか?

中野の中の中野とはいったい・・・
謎は深まるばかりです。

中野で有名な場所と言えば

この中野サンロードでしょう。

 

しかし、「この商店街が『中野の中の中野』でした。それでは。」
じゃあ済まないでしょう。

そこで少し考えました。

(待てよ、もっと単純でいいんじゃないのか・・・)

人には苗字というものがあります。

その苗字の中には「中野」という苗字もあります。

そうだ、

中野さんを探そう。

僕は中野さんを探すことにしました。

その人こそが、真の「中野の中の中野」ということになるでしょう!

探すと言っても、通りすがる人に「あの、中野さんじゃないですか?」
と話しかけたところでほとんどの人は相手にしてくれないでしょう。

しかし、逃げ場のない、と言ったら言葉が悪いですが、その場から逃げだすことのできない「お店の人」なら答えてくれるのではないでしょうか。

とはいえ、いきなり苗字を聞くのも怪しまれると思うので、

1、「今、中野のいろんなお店を取材しておりまして、よければお店の写真を撮らせていただきたいのですが」とお願いする。

2、「あ、あとその取材の企画の一つで中野に住む中野さんを探しているのですが、もしかして中野さんじゃないですかね?」と質問する。

という流れで行くことにしました。

初めのお店は中野サンロード内のお菓子屋さん。

店員さんは女性二人。

お客さんがいなくなったタイミングで話しかけます。

いまだ!

「今、中野のいろんなお店を取材しておりまして、よければお店の写真を撮らせていただきたいのですが」
「申し訳ありませんが、写真撮影はお断りしています」
「え・・・」

まさか、写真撮影が断られるとは思ってもみませんでした・・・。

しかし、「苗字を聞く」という任務は達成しなければならない・・・!!
なんとしても中野さんを探し出すんだ!!

「あ、そうですか、すいません・・・。実はその取材の企画の一つで中野に住む中野さんを探しているのですが、苗字はなんとおっしゃいますか?」

店員さん二人の「こいつばかじゃねえの」という表情がつらい・・・。

怪訝な顔をしながらも口を開いてくれました。

はたして・・・

「クドウです」
「オクダです」

残念!!

「ありがとうございました・・・」

最初から写真撮影を断られてしまい、質問をしたときの店員さんの表情があまりにも、不審者を見るときのそれに酷似していたことが僕の心を砕きました。

もう帰りたい・・・。

いや、中野さんを見つけ出すまで帰ってはダメだ!
僕は再び歩き始めました。

あまりにも店が大通りに面していたり、お客さんがたくさん来ているような店ではこのインタビューもしづらいので、路地通りに入っていきました。

いい感じのお店を発見!!

 


お店に入っていきます。

「いらっしゃいませー」

美人!!!
若いお姉さんが一人でお店の番をしていましたが、
お姉さんは女優の音市美音によく似た可愛い人でした。

お店はケーキ屋さんのよう。

怪しまれるかもしれない、という恐怖心をなんとか抑えて、一つ目の質問をしました。

「今、中野のいろんなお店を取材しておりまして、よければお店の写真を撮らせていただきたいのですが」
「いいですよー」

即答!!!快諾!!!

綺麗なだけじゃなくとても優しいお姉さんに感謝しながら写真を撮ります。

一丁前に、友人から借りた一眼レフを首からぶら下げているものの、写真についても取材についてもズブの素人なので何を撮ればいいのか困りましたが、とりあえずお店の外観と、ケーキの写真を撮りました。

 

とてもおいしそう!!
取材に関係なくケーキを買おうか本気で悩みました。

 

しかし、これだけで終わらせるわけにはいきません。

例の質問をしました。

「実はその取材の企画の一つで中野に住む中野さんを探しているのですが、苗字はなんとおっしゃいますか?」

どうだ・・・!!

「あ、私はニシです」

またもや残念!!!

しかし感触はよかった!

お礼を言ってその店を後にしました。

その路地をそのまま少し歩いていくと・・・

 

ふたたび、いい感じのお店にたどり着きました!!!
どうやら先ほどと同じくケーキ屋さんのようです。

意を決して店の中へ・・・。

「いらっしゃいませ」

またもや美人!!

ケーキ屋さんには美人な人が多いのでしょうか。

さっそくお願いをします。

「あの、今中野のいろいろなケーキ屋さんについて取材を行っているのですが、もしよければお店の写真を撮らせていただけないでしょうか?」

我ながら、少ししゃべり方が慣れてきた気がします。

「何の取材ですか?」

おっと質問返し。

疑問文に疑問文で返してはならないと学校で教わらなかったのかっ!!

と言いたいところですが、怪しいのも当然ですし、これくらいは予測済み!

「ホームページを運営しておりまして、その取材なんですよ。構いませんかね?」

「わかりました、大丈夫ですよー」

よしっ!

「オススメのケーキってありますか?」

アドリブで質問できるようにもなってきました。

「そうですねー、やっぱり今はこの桜のモンブランですかね。ショートケーキもちろん人気ですよ」

たしかにどちらもおいしそう!!!

 
 


ここで本題に入ります。

「実はその取材の企画の一つで中野に住む中野さんを探しているのですが、苗字はなんとおっしゃいますか?」

今度こそっ・・・!!

「ナカムラです」

おしいっ!!

もう企画成功でいいんじゃないでしょうか。ほとんど一緒ですもん、ナカノとナカムラなんて。

ほぼ完全に一致ですよこれ。雨も降り始めたし、お姉さんもきれいだし。

もうこの時点で感情的にはピークを越え、テンションも下がり始めました。

もう空は暗く、閉まる店も多くなってきました。

 


あぁ・・・。

 

帰りたい・・・。
 

中野さん・・・。中野さん・・・。向いのホーム、路地裏の窓。そんなとこにいるはずもないのに・・・。「あの、中野さんじゃないですか・・・?」
「いや、違います」「中野さんじゃないですか・・・?」
「いえ、違います」どこだ、どこにいる・・・。
 


「中野さんじゃないですか・・・?」
「はい、中野ですけど・・・」

・・・?

・・・・!!!

「え、今なんと!?」
「いや、私、中野ですけど・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



「下のお名前もお伺いしてよろしいでしょうか」

「あずさです。中野梓と言います」

「ご職業は何を?」

「高校生です」

「部活動は何かされてますか?」

「軽音楽部で、ギターを弾いてます」

「なるほど、がんばってくださいね。ありがとうございました!」

「さようなら」

 

 

これにて

 

 

任務・・・

 

達成!!!!

 

 

やっと帰れる!!!

 

 

 

 

 

 


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中川翼

オニオンプランター



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