ペットボトルキャップでフルコース料理 (ナルヒラ)
ペットボトルのキャップだけでフルコース料理を作りました。
フルコース一覧
フルコースの料理を食べてみたい。
前菜を楽しみ、メインディッシュを心行くまで堪能した後にデザートをいただく…
格式高いお店で、このように洗練された順番で出されるおいしい料理を食べるなんて憧れる。
しかし、一大学生が大金を出して高級料理を食べるのは少し気が引ける。
なんとか良い方法はないかと考えてみたところ、あった。
単純に量を減らせばいいのだ。
ひとつひとつの量を減らせば、例えフルコースであったとしても比較的安くつきそうである。
今回はペットボトルのキャップにごく少量の料理を盛り付けて憧れのフルコースを体験してみた。
フルコースにおいて、料理が出てくる順番は諸説あるが…
今回はフランス料理のコースである…
1 食前酒
2 前菜
3 スープとパン
4 魚料理
5 肉料理
6 ソルベ(シャーベット系アイス)
7 肉料理
8 サラダ
9 チーズ
10 ケーキ
11 フルーツ
12 コーヒー
という順番で進行する。
近所のスーパー。
ここでフルコースの材料を調達する。
不景気な顔で続々と材料を購入。
そしてかなりの出費
どうシミュレーションしてもペットボトルキャップ関係なしに普通のフルコースが食べられる。
とりあえず、材料は一通り手に入れたので早速フルコースを作り始める。
2時間ほど食材と奮闘しながら、ようやくフルコースを完成させることに成功。
ぎこちないフルコース
買い出しからフルコース完成までにすでに4時間が経過している。
ここからペットボトルキャップサイズに縮小を始めなくては。
撮影のため、フルコースを一時的に床に避難させた
1 食前酒 「ワイン」
ペットボトルキャップにワインを注ぎながら20歳になったことを実感する夏
そして完成!
ワインを飲むのは初めてなのだが、まさかこんな形で飲むことになるとは。
2円相当。
こぼれたら乾かす
2 前菜 「トマトとオリーブのオードブル」
初めて見る光景
オードブルが何なのかがよく分からなかったので、「オードブル」を検索するとプチトマトの中にオリーブの実を入れ、オリーブオイルと塩コショウで味付けしたものがヒットしたので今回は半ば強引にこれをオードブルとする。
完成!
かわいい。
14円相当。
3 スープとパン 「スープとパン」
無心で注ぐ。
この皿に入っている分量で298円する高級コーンポタージュを使用した。
完成!
なかなかに収まりのいい見た目になった。
3円相当。
パンもキャップサイズに変換
実際のフルコースでスープとパンは同タイミングで出されるらしい。
完成!
見ての通り乗せただけである。
6円相当。
4 魚料理 「サーモンのムニエル」
めり込むペットボトルキャップ
魚料理にはサーモンを使用してムニエルもどきを作った。
完成!
身がささくれ立ちながらも、なんとかペットボトルキャップに入った。
19円相当。
5 肉料理 「ローストビーフ」
続いてローストビーフ。
完成!
文句なくおいしそう。
30円相当。
6 ソルベ 「メロンシャーベット」
他と違ってソルベだけはかなりチープ
こんもりと注いで…
完成!
ソルベは溶けるのでここからはスピードが求められる。撮影現場に緊張が走る。
4円相当。
7 肉料理 「牛肉のステーキ」
ステーキをくり抜く。
ぎゅうぎゅうに押し込んで完成!
27円相当。
何とも哀れなステーキの姿。
銃弾が貫通したようにも見えるが貫通したのはペットボトルのキャップだ。
8 サラダ 「サラダ」
サラダもペットボトルキャップへ。
完成!
量とは比例して具だくさん
1円相当。
9 チーズ 「カマンベールチーズとレッドチェダーチーズとレーズンクリームチーズの3点盛り」
グイグイ押し込む。
カマンベールチーズとレーズンクリームチーズは残念ながら入りきらなかった。
完成!
むしろソルベっぽい見た目。チーズ3つで398円だったので絶妙に高い。
92円相当。
10 ケーキ 「ショートケーキ」
せっかく一つの作品として形を成していたケーキもくり抜く
そのまま食べたかったが、ここは心を鬼にしてペットボトルキャップに詰め込む。
完成!
イチゴが相対的な大きさを見せる。
26円相当。
11 フルーツ 「カットフルーツ8点盛り」
カットフルーツをもう1段階カットしていく。
写真中の黒いつぶつぶがある白いフルーツは「ドラゴンフルーツ」というらしい。
かなりそれっぽく完成!
何を持って「それ」とするのかは自分でもよく分からないが、
ドラゴンフルーツはスペースの都合で入らず。残念。
14円相当。
12 コーヒー 「コーヒー」
食後のコーヒーも問答無用でペットボトルキャップの中に。
完成!
1円相当。
壮観、239円相当
左から順番に食べていけばフルコース達成となるので分かりやすい。
「フルコースってどんな順番だったっけ?」って時にぜひ。
いよいよ待ちに待った実食の時。
ストーブとかに敷くやつに乗せた
時計回りに回して手前に来た料理から順番に食べればめでたくフルコース達成となる。
ちなみに気づいたのは撮影後だったのだが、ターンテーブルに料理を乗せるのは明らかに中国の文化。
動画にするとこんな感じ。
食べるぞー!
ぐびっ
おいしい!
そして、儚い!!
ガンガン食べるぞー
ものすごいスピードでフルコースが無くなっていく。
そして食後(というほどの余韻は無いが)のコーヒーが終わって…
完食
こうして私の人生初めてのフルコース体験は1分足らずで幕を閉じた。
儚いからこそ美しいという「和の教え」を改めて実感したフルコースだった。
結論…
○おいしいが儚い
フランス料理のルールにのっとり、中国式のターンテーブルによって運ばれてきた料理を食べて和を感じる。
今日は何ともグローバルな一日だった。
※余ったフルコースはこの後美味しくいただきました
ピエロと墓荒らしにご挨拶