一癖も二癖もある空想上の生き物まとめ (ナルヒラ)
こんにちは、ナルヒラです。
今回はナルヒラが大好きな神話や空想上の生き物を扱った記事です。
ドラゴン、ユニコーン、フェニックス、ケルベロス…
みなさんもゲームや漫画でこういった空想上の生き物の名前を聞いたことがあると思います。
ナルヒラは小さい頃からこういった類の生き物の題材とした本を読んだり、ゲームで戦わせたりするのが大好きでした。
大学生となった今でも、暇さえあればギリシャ神話や北欧神話、日本書紀、世界各地に伝わる民話などについて調べることがよくあります。
中でも最近のマイブームは「民話」
民話に登場する空想上の生き物は悪者なんだけどどこか憎めない奴、その地域に住む人々の思いが詰まった奴、そもそも存在意義が分からないくらい地味な能力を持っている奴など非常にバラエティに富んでいます。
今回はそういった普段は注目をされないような空想上の生き物を語り継がれてきた地域とともに紹介したいと思います。
ちなみに、当初の予定では既存のイラストで紹介するつもりだったのですが「あまりにもマイナー過ぎて、手持ちの本にはしっかりしたイラストが載っていなかった」という生き物が多々いたのでにその生物については情報に基づいて描いたイラストで補っているので、深く考えずにクセのある絵本でも読む感覚で楽しんでください。
アジア … 「トッケビ」
朝鮮半島に伝わる、けむくじゃらで一つ目、そして足が一本という見た目をしたいたずら好きの鬼神。
人を食べるという逸話もあり、パンチの効いた見た目もあいまって恐ろしい性格を想像してしまうが、実際は害のない小さないたずらをしたり、人間に富を与えたりすることもある温厚な生き物。
河童のように相撲が大好きで、よく人間に相撲の勝負を挑むがいかんせん足が一本なので足払いをくらいやすく勝率は低い。
西欧 … 「ゴブリン」
イングランドを中心に西欧全土に語り継がれている醜く、小柄な妖精。
起源はフランスという説が濃厚であり、ピレネー山脈の割れ目から現れ、ヨーロッパ全土に散らばった。
邪悪な存在ではないが意地が悪く、いたずらをするのが大好きであり、漫画やゲームでもザコキャラクターとして登場することが多く認知度も高い。
笑うとミルクがすっぱくなるというどう考えても利用価値が見いだせない謎の隠れ能力を持つ。
西欧 … 「グレンデル」
北欧神話の中で語り継がれてきた水の生物。
その太い腕を用いてデンマークを中心に大暴れしていた。
いかなる武器を持ってしても体に傷がつかないとう能力を持っているため、永きにわたって対峙していたデンマーク王を苦しめた。
しかし、「ベーオウルフ」という英雄がどうやったのかは分からないがグレンデルの腕を引きちぎることに成功した。その傷が尾を引いてグレンデルは倒されたらしい。
ここらへんの曖昧さが個人的にとても好き。
北米 … 「イクトミ」
北米大陸に住む戦闘民族。
「イクトミ」とは「スー族」という民族の言葉で「蜘蛛男」を表す元祖スパイダーマン。
しかし、その実態はアメリカンコミックに登場するような屈強な存在ではなく、「スー族」に伝わる民話の中に度々出てくるトリックスターであり、かなりの女好き。
長年連れ添った妻がいるにも関わらず好みの女がいる他の家に夜這いをし、暗闇の中で女を抱いている最中に「うちのしなびた女房とはえらいちがいだ」という言葉を発したという記録が残っている。実は、イクトミが暗闇の中で抱いていた女は、イクトミの計画に気づいていて罠にはめてやろうとその女と入れ替わったイクトミの妻であったという記録も残っている。
北米で生まれたヘビ。
敵から逃げる際に体をわっかのように丸くして転がりながら逃げることからこのような名前がついたとされる。
フープスネークを見た、見てないという論争は昨今の北米でも多々発生しているらしく、日本におけるツチノコのようなポジションと思われる。
ちなみに、そのような生物が存在することは不可能という身も蓋もない研究結果が最近の生物学者の研究により明らかになっている。
北米 … 「フープスネーク」
北米で生まれたヘビ。
敵から逃げる際に体をわっかのように丸くして転がりながら逃げることからこのような名前がついたとされる。
フープスネークを見た、見てないという論争は昨今の北米でも多々発生しているらしく、日本におけるツチノコのようなポジションと思われる。
ちなみに、そのような生物が存在することは不可能という身も蓋もない研究結果が最近の生物学者の研究により明らかになっている。
北米 … 「アニーウェ」
カナダから五大湖の近辺に生息していたとされる巨大なスカンク。
現代のスカンクと同じく、強烈なにおいの「屁」を武器としており、草木の間に隠れている人間をわざわざ見つけ出しては屁をぶちかますという太古の変態。
しかも、その屁の威力は凄まじくアニーウェの屁を浴びた人間は病気になって死ぬ。
そんなアニーウェも人間に尻の穴をふさがれ、自分の体内を巡った毒により悶死してしまったらしい。
アニーウェの死体は焼かれたそうなのだが、その時に生まれた灰が北米中に飛び散って行き、その灰から現代のスカンクが生まれたとされている。
中南米 … 「チョンチョン」
チリに伝わる異形の吸血鬼。
死期が近い人間の住む家の周りを怪しい鳴き声を放ちながら飛び回るため、チョンチョンが現れるのは死の前兆であるとされ、恐れられている。
シュールすぎる見た目と名前からは想像もつかないほどの恐ろしい存在。
中南米 … 「サッポー・フェルソー」
南米に潜むとされる小さなヒキガエル。
人間を引きつけたり遠ざけたりする能力や背中の甲羅を光らせる能力など、無駄にロマンチックな能力を持つ。
本には「焼かれない限りは不死身」と書かれており、その論理の破綻ぶりに驚かされた。
中南米 … 「カルブンコ」
南米にいるとされるトウモロコシのお化け。
体内に金を蓄えているらしい。
イラストは決してふざけて書いたわけではなく、「トウモロコシに大量に足が生えたような姿をしている」というカルブンコの数少ない生態情報を忠実に再現したらこのようなイラストにならざるを得なかったのである。
アフリカ … 「ドゥージ・キナル」
カメルーンで語り継がれてきたゾウ。
とにかく巨大な鼻が特徴で鼻の中にハイエナを住ませて一緒に旅をしていると言われる。
鼻息が強烈で、鼻息で木々を吹き飛ばすことが可能な上に、同じくらい屁の勢いも強いらしい。
民話の中に出てくる生き物にはアニーウェやドゥージ・キナル以外にも屁を武器とする生き物は多い。
ドラゴンが火を噴き、ユニコーンが人を癒す一方でトッケビが相撲を取り、カルブンコが闊歩する。
それぞれに魅力があるから空想上の生き物に思いを馳せるのは楽しい。
たまにはこういったくだらない世界のことについて考えてみるのもおもしろいのでおすすめします。
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