鬱ツイートにマジレスしてみた (マツバラ)
みなさんこんにちは。マツバラです。
いえ、今日のマツバラはマツバラではありません。
愛の鬱イート治癒天使「ゆなっち」です。
今やtwitterは世界で知らぬ者無しと言っても過言ではないほど有名な情報サービスです。
そこに呟かれる言葉(=ツイート)は学術的・哲学的な話から「昼飯なう」まで様々。
しかし勿論全てが前向きな内容とは限りません。むしろそうでないものの方が多いでしょう。
自分という存在を無能と罵り、死にたい、消し去りたいと願う嘆きと苦痛な叫びが
主に日付変更前後の時間帯、Twitter上に蔓延ります。
これが「鬱イート」です。
というのは半分嘘で半分本当です。
考えてもみてください。
もしこの「死にたい」だの「自分って最低」だののツイートが本気であれば、
国内の年間自殺者数が3万人超などという生ぬるい数字で済んでいるはずがないのです。
あえて苦言を呈しましょう。
鬱イートの半分以上は本気で死にたいなどと考えてはいません。
発言者の多くは他人に自分を見てもらいたいただのかまってちゃん、すなわち死にたがり屋さんもどきなのです。
ふと考える。
じゃあこの偽死にたがりツイートに、
本気の慰めツイートを送るとどうなるのか。
実験しましょう。
そんなわけでさっそくTwitterアカウントをとってみました。
何だこの平々凡々としながら胡散臭さ満点の自己紹介文は・・・・・
ちなみに私の名前は「ゆなっち」でも「ゆな」でもありません。
そもそもこのプロフィール文において真実の部分など「都内在住の大学生」くらいです。
ついでに私は「事」という字をカタカナ表記するのも嫌いです。
マツバラにあってマツバラに非ず。偽善の救済天使ゆなっちの誕生です。
目には目を、死にたがりモドキさんには救済天使(偽)で十分でしょう。
時刻は午前1時を過ぎたところ。まさに人間が鬱になるには絶好の時間帯です。
さっそく実験を開始します。
とりあえず直球に「死にたい」で検索をかけてみると、わんさか出てくる出てくる。
しかしどれもゆなっちが慰めの言葉をかけるに足るような鬱イートではありません。
最近の若者は「死にたい」を多用しすぎのようです。
「面倒くさい」「(ミスをして)恥ずかしい」と同意義で「死にたい」を乱用するツイートが多く見受けられます。
ゆなっちが求める鬱イートとは、
・自分はいらない存在、役立たずだと主張する
・「消えたい」と「死にたい」の併用
・主に精神に作用する薬を服用していることのアピール
・自傷をほのめかす発言
こんな感じです。
などと考えている間にも死にたがりツイートは増えていきます。
その中に、
これぞまさにといったツイートを発見。
過去のツイートを遡っても、鬱イートが多く見受けられます。
さっそく、治癒活動開始です。
とはいえ何を送ればいいかわからないので、無難な言葉をつらつらと繋ぎます。
なんというか、心から言ってません感丸出しの文章になりました。
まあいいでしょう。相手に送ります。
数分後
返信が返ってきました。
驚きです。ゆなっちのアカウントはツイート数も0に近く、広告系のアカウントと見なされて
無視されると思っていたのですが、あの習字の半紙より薄っぺらい気持ちのこもってない慰めに
「ありがとうございます」と言われるとは。
こうなると本当に自分が愛の救済天使になったかのようです。
ちょっと心洗われます。
さらに返信してみます。が、この後は無反応でした。
きっと、ゆなっちの慰めによって鬱な気持ちが浄化されたのでしょう。
何だろう、この達成感は・・・・
人は調子に乗ると恥を顧みずポエムとか綴りだします。
鬱イートにやや毒されてきました。
多分明日にはもうゆなっちの黒歴史となることでしょう。
というかゆなっち自体もうマツバラの黒歴史です。
味を占めたゆなっちは爆撃のようにどんどん慰めツイートを施していきます。
しかし
あの返信以来、怒涛の無視ラッシュ。
10人以上にメッセージを送っても返信ゼロ。
ええ、ええ、予想はしていましたとも。
こんな見るからに怪しいアカウントから慰められても、私だって気持ち悪いと思うし無視します。
まあその気持ち悪い怪奇アカウントが私なんですが。
あまりに無視されまくって私の心が折れそうです。
何だよ皆かまってほしくて死にたいなんて言ってるんじゃないのか?
慰めてあげてるんだから、リアクションのひとつも寄越せよ。
などと思っていた矢先に、
返信がきました!!!!!!!!
「心配してくれてありがとぉ。それだけで救われます」
むしろこっちがありがとうございます。
あなたの返信のおかげで心救われました。
普段は大嫌いな小さな「ぉ」の字も、今はなんだか可憐な妖精のように見えます。
偽善でも、善行ってしてみるもんですね。
この時点で午前3時を回り、さすがに皆眠りについたようです。
実験はここで終了します。
結論。
鬱イートに慰めの言葉をかけると、8割がた無視されるけど
時々感謝されるとなんかものすごく嬉しい。
企画終了後、念のためゆなっちのツイートはすべて削除し
アカウントを削除しました。
ゆなっちは皆さんの心の闇とともに消え去ったのです。
しかし、
いつかまたあなたが死にたがり屋さんとなった時、ゆなっちは現れるかもしれません。
(ゆなっち)
君とひとりぼっち