『小説のタイトルと書き出しだけで興味をそそろう!2』 (日曜プログラム)
今回の日曜プログラムは、
『小説のタイトルと書き出しだけで興味をそそろう!2』
です!
第一弾はこちら「小説のタイトルと書き出しだけで興味をそそろう!」
今回の日曜プログラム参加者
ナルヒラ
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ナカガワ
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ニシカゲ
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マツバラ
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ヒョウドウ
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ナカヒラ
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小説が大好きな我々モッタメスタッフ。
自作の小説を書いてみたいと思ったことはあるけれど、何百ページもの文章を書くのはやっぱり疲れる…というわけで、今回は続きが気になる小説のタイトルと書き出しの部分だけを書いてみたいと思います。
ナルヒラ
「ゲーマーズハイ」
指はもう限界に近い・・・それでも俺はコントローラーを握った。
みんなの思いを背負って・・・
マツバラ
「氷水」
沈黙と緊張に追ひ遣られて行き場を失つた視線の先を只管に泳がせてゐた。
巴里に在るといふカフェーなる欧風の茶店が銀座に出来たといふ事で、初めての訪問となる私は始めこそ年甲斐も無く心躍らせてゐたのだが、五つも数えぬ内に其の少女がやつて来て私の向かひの席に座つた瞬間に私の心は深き溝の底へと沈んでいつた。
少女は私の事など見向きもせず給仕が持つて来た氷水の氷をカラカラと鳴らして遊んでゐる。
兎に角帰つてしまいたかつた。少女があの話を持ち出す前に。
ヒョウドウ
「ジャストミートドリア」
昔から偏食家と呼ばれる人間が、スポーツなどの際素晴らしいパフォーマンス力を発揮するのはよくある話だ。朝カレーに始まり、毎食牛乳を飲む人に、おかずに必ずオリーブオイルを入れる人、お菓子を主食にするという一見するとむしろ体に悪いと思われるような偏食家もいるようだ。兎にも角にも自分もその一人なのだが、自分がしているのはスポーツではなく、社長だ。
ナカヒラ
「明日の昨日」
国際線の飛行機内が私の職場。世界中を飛び回るものだから
明日に進んだり、昨日に戻ったり。私の体内時計はもうグチャグチャ。
今日が何月の何日なんてもう意味が無い。
今日を除いては―
ニシカゲ
「黄金の象」
インパール作戦が開始されたのは1944年の3月のことだった。この作戦はビルマ国境に近いインドのインパールを攻略し、ビルマ方面からの英印軍の反攻を封じ、インド領内に拠点を作るというものであった。これまでもインパールの地理的重要性は十分に認識されていたものの、作戦がこれまで実行されることがなかったのは侵攻のために険しい山脈を越えなければならず、移動や物資の補給が困難だったからである。しかし、軍司令官牟田口中将の強い主張により遂に実行されることになったのである。しかし、もともと懸念されていた補給問題もあり、日本軍は次第に困窮し逆に英印軍は大量の物資を空輸したため戦局は英印側へ大きく傾いていった。インドのチンドウィン川西方に位置するカボウ谷地はまさに「白骨街道」と化していた。谷地は日本兵の死体で埋め尽くされ、まだ死んでいないものも栄養失調と病気のためほとんど身動きができず、あとは死を待つばかりであった。まだ二十歳の青年山本大二郎もまた戦友の死体に囲まれながら最期の時を静かに待っていた。軍隊に入った時は敵に討たれて死ぬことは覚悟していたものの栄養失調で死んでしまうというのは無念だった。もうろうとする意識の中でおそらく最後の景色になるであろう周りの荒れ地を眺めているとぼんやりと光るものを発見した。大二郎はつぶやいた。
「象?」
ナカガワ
「恋夢―コイユメ―」
アタシはミカコ。フリーター。
今年で23になるけど、自分について語れるコトなんてほとんどない。
アタシは落ちこぼれの劣等生。
たったひとつ他のオンナのコたちに勝ってると思ってたのは、オトコにモテるっていうことだけ。
今となってはそんなのくだらないことだって分かってるんだけど、学生時代の、何もなかったアタシにとってはそれだけが自慢できることだった。
この物語は、アタシと、アタシが今まで付き合ってきた872人のオトコたちとの物語。
まずは一人目、日系三世のポルトガル人のジョゼ。
アタシが初めて自分を捧げた人だ・・・
終了!
続きが気になる小説はあったでしょうか?あったとしても誰一人続きは考えていないので、ご自分で好きなようにストーリーを考えて楽しんでください。
それではまた来週!
(モッタメ編集部)